FreeBSD/amd64 12.4 on Endeavor ST180E

概要

Endeavor ST180E (EPSON) にて FreeBSD/amd64 12.4 に更新しました．その記録を提示します．

(2022.1.16) 12.3 に更新したのですが，新たなページを作るほどの変更点はないので，ここの表題を 12.2 から 12.3 に変えて書き加える形にしました．

(2023.6.8) 12.4 に更新しました．表題を 12.3 から 12.4 に変えることで対応します．

1. まえがき

freebsd-update を用いて FreeBSD 11.4 から 12.2 へと更新しました．

# freebsd-update upgrade -r 12.2-RELEASE
# freebsd-update install
# shutdown -r now

# freebsd-update install

ports は security/openssl, lang/perl5.32 およびそれに関連するものを消し，lang/perl5.34 を導入し，関連するものを make し直しました．

また，graphics/drm-fbsd11.2-kmod を drm-fbsd12.0-kmod に置き換えました．

Wnn 8 は FreeBSD 11 用のものから 12 用のものへと pkg delete, pkg add により置き換えました．

日本語マニュアルも 12.2 用のものに置き換えました．

(2022.1.16) freebsd-update を用いて FreeBSD 12.2 から 12.3 へと更新しました．

日本語マニュアルも 12.3 用のものに置き換えました．

(2023.6.8) freebsd-update を用いて FreeBSD 12.3 から 12.4 へと更新しました．

日本語マニュアルも 12.4 用のものに置き換えました．

2. X Window System

X Server は 1.20.11 が導入されます．

ただし，FreeBSD 12.2, 13.0 からは devd から udev に切り換える必要があります．具体的には，

# cd /usr/ports/x11-servers/xorg-server
# make config

にて，以下のように設定します．

  ( ) DEVD  Use devd for autoconfiguration of input devices              ← こちらのチェックをはずします．
  (*) UDEV  Use udev via libudev-devd for autoconfiguration of input ds  ← こちらをチェックします．

また，/etc/sysctl.conf に次の行を加えます． (この 12 という値は環境によるかもしれません．)

kern.evdev.rcpt_mask=12

また，/usr/local/etc/X11/xorg.conf.d/keyboard.conf を次のように修正します．(注釈が付いていない部分は状況に応じて変えて下さい．)

Section "InputClass"
   Identifier "Keyboard1"
#  Driver     "keyboard"  ← これを消して (この例では comment out)
   Driver     "libinput"  ← こうします．
   MatchDevicePath "/dev/input/event*"  ← これを加えます．
   MatchIsKeyboard "on"

   Option     "XkbRules"   "xorg"  ← ここを evdev に直せという資料もあるが，xorg でも問題ない (かも)．
   Option     "XkbModel"   "jp106"
   Option     "XkbLayout"  "jp"

   Option     "XkbOptions" "terminate:ctrl_alt_bksp"
EndSection

xf86-video-vesa (2.5.0) は動作しません． 表示がおかしいです．また，終了しても console にも戻らず真っ黒になります． (他の PC から ssh で入って shutdown することはできます．)

xf86-video-intel は動作しますが，xv は使えません．

modesetting は動作しますし，xv も使えます．

なお，以下のように設定すれば udev も devd も使わないので，上述した設定の変更は不要です．

Section "ServerFlags"
   Option   "AutoAddDevices"    "False"
   Option   "AutoEnableDevices" "False"
#  Option   "AllowEmptyInput"   "False"
EndSection